遺言書で争族の心配事がなくなったM子さん
83歳になるM子さんには、50歳の長男を筆頭に少し年の離れた長女と次男がいます(それぞれ所帯を持っています)。
M子さんは、子供が小さいうちに離婚し、女手ひとつで子供を育ててきましたが、長男は高校にも行かず母親が始めた自営業の手伝いをし、家を支えてきました。
財産は、東京郊外にある自宅兼アパート(評価額9000万円(借入金残5000万円))と現金約2000万円しかなく、自宅兼アパート(全てM子さん名義)は、M子さん・長男家族・次男家族がそれぞれ住んでおり、4戸が賃貸用になっていました。
最近体調も思わしくなく、常々自分が死んだ時どうやって財産を分けてよいか、また子供達が争いを起こさないかが心配でしかたありませんでした。
M子さんの思いとしては、一番苦労した長男に多く財産を相続させたいと言う思いがある上、自宅兼アパートの分け方も難しく大変悩んでおられました。
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借入金については、長男・次男はそれぞれの自宅部分の分(長男2500万円、次男1700万円)の借入金返済額を母親に返済していた。 |
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全体の財産の分割割合について、M子さんの思いを取り入れながら話し合いにより合意点をみつけた。 |
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測量士等と相談し、合意した分割割合になるよう土地の分筆案とアパートの区分所有登記案を作成し、その内容で遺言を作成した。 |
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遺言書の中に、次男の返済負担(代償金)が滞らないよう、返済負担完済後には賃貸部分の半分2戸については、長男から次男へ贈与するという約束を盛り込み、法的には無効でも母の思いを強く伝える事にした。 |
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以上の内容を公正証書遺言にした。 |
全員が納得いく形で遺産分割案がまとめられ、かつ公正証書遺言という形にできたので、お母さん(M子さん)の最も心配していた争族が防げ、安心したのか体調も良くなった。
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