2017/05/18

複数の底地も入札方式の一括売却で高く売れる【相続対策ch】底地対策#8

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地主さんの中には、“地代が安い。なんとか値上げしたい・・・”と思っている方が大勢います。借地人に地代の値上げを要求し、地代の受取を拒否したら法務局に供託されてしまうケースもあります。固定資産税や所得税で手元にほとんどお金が残らない上、相続時に多額の相続税がかかってしまうくらいなら、底地を売却したい・・・と考えるも、借地人と売却交渉がまとまらず、結局は底地買取業者に安く売却してしまう方もいます。
そんな地主さんがいましたら、ちょっと待ってください。

底地も「入札方式(多くの買取業者に応札してもらう)」で、底地業者に個別に売却するより高く売れます。具体的な事例を紹介します。

・地主(Aさん)は:当時58歳で5年前に底地を相続
・相続した底地:23区内の住居系の用途地域内。最寄り駅から徒歩5分という好立地

自宅からは少し離れた場所にあり、10軒の借地人がいる(底地が10か所ある)250坪の土地でした。Aさんは定年を控えて地主業に専念しようと考え、先代から不動産屋任せにしていた底地の管理に着手し始めたところ、いろいろな問題が発覚し、弊社にご相談いただきました。
契約内容を確認したところ、契約書上の期限切れが10軒中6軒、契約書が見つからない底地が3軒、つまり、きちんとした契約書は1軒分しかありませんでした。
地代は年払いが5軒、半年払いが4軒で持参、月払いが1軒(ただし借地権が転貸されていた)、幸い地代の滞納はありませんでしたが、これだけの好立地にありながら地代は坪当たり300円と相場の半分以下と判明しました。当時Aさんがご自身で、契約更新時に地代値上げの申し入れと更新料を要求したところ、先代との約束事で「更新料は無し、地代について上げない」と言われたり、借地人同士で通路の境界について争いごとがあり、Aさんも巻き込まれたりしたそうです。
こうした状況を考え、弊社から底地の一括売却を提案させていただきました。弊社の査定では「好立地で底地の数が10軒もあるので、入札により底地買取業者を競争させれば、更地としての公示価格レベルの20%以上の売却が可能」とご案内したところ、Aさんも納得され、入札に至りました。安全に取引できる買取り業者6社に対して底地一括売却の入札案内を行ったところ、6社中5社より応札(買付証明書の提出)がありました。その結果、最高値は更地の公示価格レベルの30%と、非常に高い金額が付きました。

個別に借地人に底地を売って歯抜けの底地が点在してしまうより、一括売却が良い結果となった事例です。

動画URL:https://youtu.be/DOF3BVCjfUQ?list=PL4SLxb31faRJqLKbkJ433OE50xOh6lzSz

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