本動画で紹介する事例は#5動画にて紹介した「アパートの建てすぎ、納税地不足の事例」と共通する、やはり借入のし過ぎによる失敗です。
バブル期に財産を失ったのは、相続対策の失敗(借入で変額保険、借入でビル建築など)が多く、現在も同様に「借入のしすぎ」がトップです。
借入での変額保険で失敗例は『やってはいけない相続対策編#8』(リンクアドレス)で紹介した通り、社会問題にもなった『融資一体型変額保険での数々の被害』が有名です。
バブル崩壊後、変額保険の運用は悪化の一途をたどり、融資一体型変額保険のリスクが現実のものとなりました。契約者は、数千万から数億円の債務、しかも損失額が日々増大する負担を負わされることになり、自殺者まで出た悪名高き「融資一体型変額保険」です。
現在でも過剰な借入でアパートやマンションを建てたり、収益物件を購入する方はたくさんいますが、平成バブルの頃はいまの比ではありません。金融機関が信じられない融資をしていました。
・失敗事例1
「バブル時代、1990年前後に借入で次々とマンションやビルを建築した結果、現在では日々の赤字に苦しむ方現預金の残高と相続税額と、今後のそれらの推移予測」
バブル期1990年前後に建てられたものの借入が特に多く、2025年頃には借入残高が大幅に減ります。しかし今後、借入の元本が急速に減るにつれて相続税がどんどん上がります。
家賃の下落が続き、数年前から毎年数千万円の赤字(持ち出し)の状態ですから、蓄えた現金を取り崩しており、現在の現金残高が6億円あっても生活が苦しくなるばかりか、相続が発生するとすべての不動産を売却しても相続税が払えない厳しい状況です。
・失敗事例2
「銀行に紹介され収益不動産購入し相続税は減ったが、相続後にキャッシュフローが悪化、売却しても借入返済できず、別の土地も売却した結果、トータルマイナス」
数年前の事例ですが、銀行に紹介され全額借入で1棟の賃貸マンションを購入した後、しばらくして相続が発生し、相続税が大幅に減ったため、土地(駐車場の一部)を売却せずに済んだものの、購入物件の空室が多く赤字が続き、借入返済ができない状況となりました。やむを得ず購入したマンションを売却しようにも値下がりして借入金が返済できない状況でしたので、結局駐車場をすべて売却する結果となりました。収益物件を購入せずとも駐車場の半分程度を売却すれば相続税は払えたので、何もしない方がよかったという失敗事例です。
動画URL:https://youtu.be/mJBvwsczloM?list=PL4SLxb31faRI5SraOEZ4BycpGMjKA_GQp