2017/05/18

なぜ、遺言書を書いた方がいいのか? 遺言で家族の争いを防げるのか?【相続対策ch】遺言遺産分割#1

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■遺言書は書いておいた方がいい
相続額の財産が多くても少なくても、です。なぜ、書いておく方がいいのか? それは家族の争いを最小限に抑えるためです。
相続対策は、誰が考え、何が最も重要なのでしょうか?本来であれば相続対策は受け取る側の家族で考えるのが理想的なのでしょうが、一般的には財産を残される方(被相続人=祖父や父など)が多いと思います。後を継がれる方(長男など)が、相続対策の必要性を感じつつも、親の死を前提にする話ゆえ言い出せないものです。

・相続対策の三原則とは

1.相続税対策(相続税をできるだけ少なくする)
2.納税資金対策(相続が発生しても納税で困らないよう納税資金を確保する)
3.“争続”対策(争いを防ぎ円滑に財産を分ける)

いずれも重要な対策ですが、たとえ1・2を完璧にしても、残された財産を巡って相続人が骨肉の争いをしていては、財産どころか肉親の関係さえもなくしてしまいます。
相続対策は、「争続(争い)対策」が非常に重要であり、場合によっては「納税資金対策」、「相続税対策」より優先させる必要があります。相続人どうしの争いを抑え、遺産分割をスムーズに進めるためには、遺言書作成による対策が効果的です。遺言書があっても相続人の間で遺産分割協議がまとまるのが一番ですが、万が一遺産分割がまとまらない場合でも遺言書があれば遺産分割はできます。遺留分の問題は残りますが、財産が未分割のままになるよりもはるかに問題は少なくなります。

「うちは財産もそんなにないから遺言書なんか必要ない」とお考えではありませんか? または「息子(娘)達も何も言ってこないので大丈夫(心配ない)だろうとお考えになっているとすれば、それは「言えない」だけであって、決してそうではありません。やはり、財産を残していく人が“争続”対策も考え、残される妻や子供のため遺言書を作成しておくべきでしょう。

動画URL:https://youtu.be/stkB-Fn4gnI?list=PL4SLxb31faRJdr1V3gaOok6VNjjSAMrck

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